経済
ベトナム:スイカ種子を日本に輸出
ベトナムの農薬生産大手ロック・チョイグループ(Loc Troi Group=LTG)と日本の萩原農園間の合意により2年間にわたり技術移転を実施した末、8.1キロのスイカ種子は初めて日本に正規輸出されて、約20ヘクタールの畑に使用される見通し。
タネ取得用のスイカ品種は萩原農園に提供された。最初、同園は南中部高原地方ザライ省で栽培実験を実施したが、予想通りの結果を得なかった。実験場をメコンデルタ地方ティエンザン省とハウザン省に移転させることについて、ロックチョイは同園の日本人専門家に説得した。この2省では、土壌条件が良好で、地元の農民らが長年のスイカ栽培経験を持っているからだと説明した。
スイカ栽培15年間もの経験を持っている地元農家チュオン氏にさえも、日本側の提示した発注条件が厳しかくて満たすのが困難だった。彼が所有している1,000平米の畑ではその条件に合致できるまで幾度も失敗しなくてはならなかった。
ロクチョイは、ベトナムでの有機スイカ栽培ノウハウ構築に向けて萩原農園と協議し続け、合わせてベトナムで種子の生産・販売に取り組み、日本と他の国に輸出する方針である。現在、ベトナムでのスイカ種子の80~90%は輸入されているものだ。
ベトナムを選ぶ前に、萩原農園はプエルトリコとタイへ調査に行ったが、失敗した。日本に輸出される今回のベトナム産のスイカ種子が純度が99.97%で、日本の条件の99%を上回った。