深刻な干ばつ　クアンチ省の多くの住民は米をスイカ栽培に切り替える

北中部クアンチ省にある多くの田んぼは深刻な干ばつ被害をうけているのが現状。こうした中で、多くの農民はスイカ栽培に切り替えて、より高い収益を求める。

6月末頃から暑さと強い南西風の影響で同省にある多くの田んぼの表面が乾燥し、ひび割れになりつつある。

ヒュウ氏（同省のGio Linh県Gio Phong町在住、55歳）は、水不足のため、面積17,500平米を超えた彼の田んぼが干上がったと語った。干ばつ被害を回避するために、植え付け期の始めから3,500平米の耕作地をスイカ栽培に切り替えせざるを得なかった。それに加えて、現在、更に1,500平米の田んぼを他の用途に転換しているという。

ヒュウ氏によると、スイカ栽培は稲作より使用水量が少ないし、1,000平米の畑に800万VNDの収益を上げる。それに対して、稲作はわずか170万VNDの収益だという。

「稲作は土作り・肥料などの費用が高いし、育てる手間がかかるのに対して、スイカ栽培は収益が高い、手間が省け、干ばつ影響が少ない」と言い加えた。

Gio Phong町の当局によると、干ばつ被害回避で、同村にある多くの農民による米からスイカへの転換が進んできた。

2019年5月初旬以来、クアンチ省各地では雨が降っていない。今まで、Gio Linh町、Vinh Linh町、Trieu Phong町にある総面積1,000平米を超えた田んぼが荒れるようになった。同省の一部の灌漑用貯水池でも、水量が設計容量のわずか19％～37％にとどまっている。同省は現在、干ばつへの対応費用として国に1,150億VNDの支援を要請しているという。