経済
アフリカ豚コレラ感染により、300万頭の豚は焼却処理された
北部フンイェン省で初めて発見されてから4ヶ月が経った後、アフリカ豚コレラが全国60省・市に既に広がってきたことが判明した。
6月28日、農業農村開発省が行った会議で、獣医局ファム・ヴァン・ドン局長は、アフリカ豚コレラが急速に蔓延してきたと発表した。これまで、全国60省・市でコレラに感染して焼却処理された豚頭数が300万頭にのぼった。しかし、アフリカ豚コレラの流行に歯止めがかかる目処は未だに立たない。この伝染病がメコンデルタ地域をはじめ、残りの省に広がりつつあるという。
畜産局長グエン・ズアン・ズオン氏によると、この伝染病による豚肉の不足を補うために、農産業は現在、水牛・牛の飼育の市場シェアを拡大させて市場を再創造して、コレラが発生しない地域又はバイオセーフティ飼育施設にある飼育豚頭数を増やすことに取り組んでいる。
農業農村開発省グエン・ズアン・クオン大臣は、アフリカ豚コレラは経済的な被害をもたらすだけではなく、自然環境に脅威的な影響を及ぼす懸念があると指摘した。よって、被害を最大限に抑えるとともに、このコレラ流行が止まった後、畜産業の戦略を見直すよう関連当局に指示した。
また、この伝染病のワクチンがないため、今まで農場バイオセキュリティは依然として畜産業者にとってコレラ流行を防止するための唯一の解決策である。
「農業農村開発省はコレラ予防ワクチンの研究における初期の研究結果を公開して、代表的なバイオセキュリティの仕組みについて発表するためのコンファレンス開催に向けて準備を進めている」ということが明らかになった。