国内ニュース
電気料金:3月末に8.36%上昇見込み 市場健全化を実現
商工省によると、ベトナム電力グループ(EVN)が相場より低い値段での電気販売を余儀なくされているので、さらなる市場健全化を確保するために、電気料金を今月下旬より値上げする見込み。
3月5日に、商工省副大臣ホアン・クォック・ヴォン氏は、商工省は策定した平均小売電気料金を調整する計画が政府の承認を得たことを発表した。
それによって、全国の平均小売電気料金は、現在の1,720VND/kWh(8.4円)から1,864VND/kWh(約9円)8.36%上昇する見通し。2017年から現在にかけて、電気料金の値上げは7回になり、最も最近の値上げは2017年末だった。
2018年末より、EVNと商工省が2017年の電力原価及び販売実績について発表した後、電気料金は遅かれ早かれ値上がりすると推測する意見が多く寄せられた。それは、2017年EVNの電気販売価格が1,667.77VND/kWh(約8円)だった一方で、1,660.19VND/kWhの平均販売価格を下回ったからだ。
EVNは2017年度の収益が2兆7920億VND以上だったと報告したが、それは発電原価にまだ為替レート変化による費用10兆VNDが含まれていないもので、実際は赤字決算となったとされている。
それによって、ヴォン副大臣は、電気料金調整は電気産業の健全化のためだという認識を示した。2018年度に商工省は、電力価格の調整案を視野に入れたが、マクロ経済バランス確保及びインフレ制御並びに首相の指示に従うために、同年に電気小売価格の調整を実施しなかったわけだ。