ベトナム：自国の海上の正当な権利利益の尊重を中国に要求

中国貴陽市で開催された、ベトナム共産党と中国共産党との間の第15回越中両党理論セミナーに出席するため中国訪問中のベトナム代表団を率いる際に、中央宣伝部長ヴォ・ヴァン・トゥン氏は、中国の数人の高官と面会した。同セミナーは7月21日と22日に開催された。

トゥン氏は、両国が、越日間の海上問題解決上の基本原則協定を含む、達成した共通認識を確実に実行し、1982年の国連海洋法条約を含む国際法に従った平和な手段で矛盾を解決するよう両国に率直に要求した。

中国政治局常務委員 兼 共産党中央規律検査委員会書記の趙楽際氏、共産党中央宣伝部長 兼 書記局書記 政治局委員の黄昆明氏との会談において、ヴォ・ヴァン・トゥオン氏は、中国が国際法に則ってベトナムの海上の正当な権利及び利益を尊重し、発展中の両国関係に悪影響を与えないよう強く要求した。

7月20日、米外務省は、「南シナ海における石油ガス開発活動への中国による抑圧」と題した声明を発表し、ベトナムの長年にわたる探査活動を含む、同地域における石油ガス開発活動を妨害する中国の行為に懸念を示した。米国は「いかなる国による、自国の領土又は海上の領有権主張を正当化するための強制及び脅迫的な行為に強く反対する」と表明し、「不安定化を招く挑発的な活動を慎むべきだ」と中国に求めた。