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ベトナム:枯葉剤被害者への賠償をモンサント社に再要求
ベトナム外務省の代弁者のレー・ティ・トゥ・ハン氏は、サンフランシスコ州連邦裁判所の陪審員団による3月19日付きの評決は除草剤が人体に直接に損害を与えることを後押しする証拠としてみられている。
陪審員団はモンサント社による「ラウンドアップ」除草剤が、カリフォルニア州在住70歳の男性Edwin Hardeman氏のガンの発生要因であることを確認し、同社に8,100万USD(約89億1,000万円)の損害賠償を命じた。
ベトナムは、米国政府並びに国会がベトナム戦後の残された課題解決に向けて協力したことを歓迎し、上記の決定は両国民の広範な支持を受けものだという見解を示した。モンサント社を含む米国系企業に引き続き協力することを望んできる。
モンサント社は、ベトナム戦争の際に米国軍人がベトナムに散布した枯葉剤とも呼ばれた除草剤の製造をした会社である。枯葉剤に含まれたダイオキシンの毒性はガンや先天性欠損症等人間に多くの危険な病気の要因として考えられる。
3月19日の同評決は、米国の陪審員がモンサント社の除草剤をガンの発生要因と結論づけた1年足らずで2回目になった。サンフランシス州裁判は2018年8月に、同社による「ラウンドアップ」と「レンザープロ」除草剤を長年にわたり使い続けたとしてガンになた原告Dewayne Johnson氏に、2億8900万USD(約318億円)の賠償を評決した事例があったという。