経済
ベトナム最長の海上横断自動車道:4年間の工期遅れで経済的利益を半減
ハイフォン市のTan Vu – Lach Huyen(タンヴ・ラックフェン)横断自動車道は、同市東部にある開発地域とDinh Vu工業団地のLach Huyen港とハノイ・ハイフォン高速道路を結ぶ道路になる見通しだ。
同案件はベトナム道路総局が投資主になり、2013年6月に着工された。道路の全長は15.63キロ、当初の総投資額が81.87億VND(約4,000万円)だったが、その後118.49億VND(約5,780万円)に調整された。
国家会計検査機関の調査によると、同案件のTan Vu交差点に係る予算の勘定・承認作業及び予算調整決定に、単価や数量や引当金などの誤算があったとされたため、予算を349億VND(約1億7024万円)に引き上げることになった。それに関して、交差点の予算作成・設計担当のOCG-JBSI合併事業、第2案件管理委員会、インフラ工事品質及び建設管理局に並びに交通運輸省は責任を問われた。
また、同案件の工期は当初の計画より4年間延期された。理由としては、住民の拒否による立ち退きの遅れ、案件の予算、技術的設計の作成・勘定・承認が2年間遅れたこと、請負業の選択作業が10ヶ月遅れたこと、2016年における資金不足、タンヴ交差点の設計調整、タンヴ交差点の建設の遅れが挙げられた。
また、案件を実施している際に、コスト管理作業にまだ誤算が多く摘発された。誤差は237億VND(約1億1050万円)を超えたことが判明した。